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神官長の間… その部屋は、聖なる気で満たされており 弱い魔物なら、一歩足を踏み入れただけで消されてしまうだろう。
それにこの城の中で、シルに悪さをするやつもいないだろうし…な。
と いうより、シルに悪さをするのは、命懸けだ。
「いってくるわ。」
ドアの向こうに、シルが消えると部屋の中が、しんっと静まりかえる。
ソファーに寝転がり、もう1つチョコを口に入れる。やはり、ウマイ。
神官長の間にたどり着くと、シルフィーは中に声をかけた。
「神官長様、シルフィーが参りました。お目通しを。」
少し間があり、
「姫様かの?入られるがよい。」
ドアを開け部屋に入る。
「失礼いたします。」
中に入ると、先に来ていたと思われる見慣れない神官が退出する所だった。
背の高いその男は、一瞬シルの姿を見て目をみはり、退出していった。
「ごきげんよう、神官長様。」
「ほっほっほー。 体調を崩しているのでは無かったかな? とても、顔色がよくて心配はいらぬみたいだの?。」
「…じいや、わかっているなら、いじめるのは止めて下さい。」
「おー。すまぬすまぬ、せっかく可愛い姫様と食事が出来ると思ったのに、すっぽかされてしまったからのぅ。つい、この口が思った事を言ってしまった。」
「それは、ごめんなさい。」
「よいよい、それに今日は西門で、闇姫が活躍したという話も上がってきてるからの。」
「もう、ここまで話が?」
「ギルドから、モンスターの石を浄めて欲しいと要請もあっての。」
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