子守唄

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美穂は成長するにつれて、身体が弱くなっていった。   病院の先生は 「精神的なことからによる神経麻痺症状」 いわゆる子供ながらにしてストレスを抱え込んでいると診断された。   もちろん美穂にはなんのことだかわからなかったが、身体の震えや手の痺れが日に日に酷くなっていくのがわかった。 自分の意思ではコントロールできない身体の硬直。 恐かった。   病院からはお薬を貰った。   身体が震え出しても、お薬を飲むとスーッと楽になるのを感じた。     お薬の管理は母がしていた。 決められた個数を服用しなければならないので、小さな美穂には無理なこと。 母は美穂にお薬とお水を運んで来てくれるのであった。
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