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美穂は母が大好きだった…
お弁当を作ってくれた母…
美穂の好きなご飯を作ってくれた母…
お母さん…
布団の上からゆっくりと…
ゆっくりと両手で美穂の頭を押し潰してゆく…
布団の上からでも、鼻や目がどこにあるか分かるほどに、美穂の頭に体重をかけ、押し潰した。
息苦しく、暑く…
暗く…
どうにか酸素を手に入れたい美穂は潰れた布団の中で大きく口を開けた。
そこにはまるで、
生き物がいないかのような静けさだった。
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