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今度は滑り台の下に潜り込み、縫いぐるみを叱った。
「イヤリングを探しなさい!なんて悪い子なの!見つけるまでお家に入れてあげないから…」
そう言って美穂は縫いぐるみを滑り台の下に置き、お家へ帰った。
夕ご飯の支度が済み、仕事へ出掛ける準備をする母。
仕事へはイヤリングを着けないのは知っていた。
姉と兄が帰宅し、父も帰ってきた所でいただきます。夕ご飯を食べる。
「あれ、美穂、今日はお人形さんはご飯食べないの?」
姉の言葉が痛く感じた。
美穂は理由もなく「拗ねたフリ」をした。
美穂なりの誤魔化しだった。
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