公園に残した人形

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窓から見える公園は真っ暗だった。 窓に触れると、ツンと指先に冷たさを感じた。   「外は寒そうだなぁ…」   公園に残していった縫いぐるみのことを考えていた。   電気を消した暗い部屋に、誰かがいるような気がした。 闇に溶け込んだ縫いぐるみが、窓をすり抜け、美穂に呼びかける…   寒いよぉ… 美穂が無くしたくせに…   恐怖のあまり、隣に寝る兄の布団へ入り一緒に寝た。
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