公園に残した人形

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夜が明け、 美穂はいつもより早く目覚めた。   みんなが起きる時間がこんなに寒いとは思わなかった。   学校へ向かう姉と兄の活発なこと… 美穂は布団にくるまり、姉と兄はどうしてあんなに学校へ行くのか不思議に思った。   今朝は早起きな美穂を心配して、母が声をかけた。   「気分悪いの?」   「うん、とっても気分悪いの。本当は昨日からずっと気分悪かったの。」   嘘をついた。   イヤリングを無くしたことがバレた時に、「美穂は気分が悪かったから仕方がない」と、理由になると思ったのだろう…     「お熱計ろうか?」   「ううん、いい」     そしてまた布団に潜り込んだ。
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