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主人公は私『桜井 麻希』。
私を1言で言うと,ごく普通の中学3年生。
そこまで目立つような存在でもないし,かと言って特別モテる訳でもない。
そしてこの今私の隣にいる子は『前田 春華』。私の保育園の時からの親友。
春華は身長は結構,小柄で男子にも女子にも人気があり勉強もできる。正直言うと私とは正反対だ。
そしてコイツ...
『大倉 疾風』。
疾風はうちの家の前に住んでいる。
疾風の親とうちの親は小学校からの同級生。
その事もあり私達は年中いっしょ。クリスマスも大晦日もお正月も誕生日までも。学校だって一緒に登校している。何故かは分からないけど親が勝手にそうしていたから。
でも正直言ってありえない。
疾風はお調子者でかなりバカだ。だけど,疾風の周りにはいつも人が自然と集まっていた。
疾風は男女共に人気があり春華みたいな存在だった。私の周りにも疾風を気に入っている人は何人もいる。
皆からすれば疾風はカッコイイのだろう。
年中いやでも一緒にいる私からしたら,そうとは思わない。
でも,あんな事が起こるなんて誰も知るよしもなかった…―
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