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女の子は驚いて振り返る。すると、目が合った。
178の瞳矢よりかなり小さく150前後、綺麗に伸びた髪、パッチリとした二重の目、まだあどけなさが残る女の子だった。つまり一言で言うなら、可愛かった。
自分の心臓が少し速くなったのを感じたが、それは上手く隠せた。
女の子は、少し困惑している様子で、目を逸らして言った。
「ありがとうございます。でも、大丈夫です」
余計なお世話をしたくなかった。
可愛い女の子の力になれないのは残念だが、大人しく引き下がった方が良いだろう。
「そう、じゃー気をつけてね」
そう言って、階段を降り始める。
可愛い女の子を見ると、少し心が晴れた気がする。今日は良い日になるかも。
階段を降りる瞳矢に後ろから声が掛かった。
「あの!」
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