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女の子はかなり驚いた様子で瞳矢を見た。
「いや、頂けません!」
瞳矢は笑って、少し無理矢理女の子にココアを持たせた。
「もう買っちゃったもん」
「じゃーお金払います!」
「いらないいらない、じゃー気をつけてねー」
瞳矢は笑って、財布を出そうとした女の子から逃げるようにその場から去った。
あーぁ、可愛かったなぁ。この駅の近くに住んでるのかな? でも、キャリーケースに加えて彼氏が迎えに来るってことは、遠距離で、彼氏の家に遊びに来た可能性が高いな。羨ましい限りだ。あ、ホットココアうま。
瞳矢はホットココアを飲みながら、自分の家へと向かった。
太陽の暖かい陽射が、窓から入り始めた頃、瞳矢は眠りについた。
そして、バイトには遅刻した。
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