去らば日常

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それはマンションをでて、ものの3秒で開始された。 『目標確認、全員目標をねらって撃て、撃て、撃てぇぇぇぇぇ!!』 『イエッサ!!!!』 前方からBB弾の雨が炸裂する。それを鞄で身を守りながら全速力で前進する。 ……無論、相手は俺だけに照準をあわせてる。 なぜかって? それは簡単だ。 森本 楓こと天然少女は、私立青坂学園に存在するファンクラブ『KKK~きっときっと楓さん』の女神的存在だからだ。 てか、『KKK~きっときっと楓さん』だ~ぁ!? 某ギャルゲーのパクリでは?偏ったセンスは何ともいいがたいが、それはよくないと思う。 『た、隊長!全弾撃ち尽くしましたサー!!』 『な、なんだと貴様ら。予備の弾倉は?』 慌てる相手達。 秋仁は敵陣に向かってさらに前進。もっていた通学鞄を振り上げて…… 「毎朝ウザイっつーの。お前らの血潮は桃色か?どこぞの某ギャルゲーの主人公にしたてあげて楽しいかぇぇぇぇぇ!!」 『『ギャース!』』 一撃ノックアウト級のフルスイング鞄を相手たち一人一人にお見舞いする。 文字通り、一撃必殺。 敵陣の腐った兵士たちは、顔面にモロ直撃したためあっけなく部隊壊滅の道を辿った。
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