去らば日常

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第一関門を突破した秋仁と楓だがすでに後方から追撃部隊が迫ってきていた。 ローラースケートをフル改造し、超高性能小型ターボモーターをつけた特注の二輪式ローラーブーツに足をつつんだ小柄で眼帯を付けた少年が、秋仁に襲いかかる。 『ファック!ファック!ファック!!!今日こそ俺の道になれ糞野郎!!!!』 「だから、なんでそんなに違法改造したもので追跡する!てか、そういった玩具は、漫画だけにしやがれぇぇぇぇぇ!!!」 秋仁の絶叫が通学路にこだまする。 眼帯の少年は急ブレーキをしてさらにそこからフル加速し、空中に飛んで身体全体を一回転ほど横にひねり、その場で蹴りをくりだした。 『ブラッディーファング』 「ありえねぇぇぇぇぇ!!!!」 眼帯の少年から発射された真空の衝撃波が秋仁の後ろで破裂する。 後方からの追跡をギリギリ回避しながら全速力で学園に向かってるが、さらに前方に敵の姿が見えてきた。
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