去らば日常

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そして、パジャマを布団の上に置いて学園の通学鞄を開けて時間割りを確認して閉じ、いったん玄関までいき、鞄を壁に立掛けてからリビングに移動する。 「おはよう秋仁。朝の目覚めはどうだった?……って聞くまでないか」 「………優恵さんあんたは鬼か!!」 吠える秋仁を笑いながら迎えたのは西川 優恵(にしかわ ゆえ ) さっき説明したとうり、秋仁と桃香の保護者代理であり、花の独身である。 年は29才で職業は弁護士。 肩までのショートカットの髪とあまりの童顔のため、年往々には見えない。 「ところで優恵さん、俺の朝飯は?」 「ちゃんと置いてますとも。………って空じゃない?」 空の皿を見て首をかしげてる秋仁と優恵。 そこの席のとなりに座っている楓と桃香。 もしや……… 「どっちが俺の朝食をたべたかな?」 青筋をたてながら二人の腐女子に聞きだす。 「あ、あれならさっき物凄い勢いで桃香っちが食べてたよ」 「だれが、そんな泥棒猫みたいなことしますか!!」 「痛っひ!!」 またどこからともなくでてきた桃香のハリセンが物凄い勢いで楓の頭をとらえた。 ………また犯人は楓かよ。
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