裏葵 服部半蔵

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佐助と雷丸は池田光政の囚われている牢の前に辿り着いた。 『貴方達は?誰ですか?』 僅か7歳の少年光政は佐助達をジッと見つめながら問いかけた。 『貴方様の敵で無い事は確かで御座ります。お祖父様の池田輝政様より仰せつかり救出に参りました。』 佐助は牢をこじ開けながら答えた。 そして牢をこじ開け光政を抱えて牢の外に出た。 すると… 『此処から先は一歩も通さぬ。』 黒装束に身を包み一人の忍が現れた。 『貴様!何者だ?』 佐助は刀を握り問い唯した。 『ほぅ…俺の名を知らぬのか?ならばしかと刻むがよい。ワシの名は服部半蔵正成。』 こんな時に… 佐助と雷丸は運命を呪った。 『先程はワシの家来を可愛いがってくれたらしいのぅ…徳川忍軍裏葵の頭として、家来の仇を伐たねばなるまい。さぁ、二人共々、覚悟は出来たか?』 半蔵は刀を抜き佐助達を睨み付けた。
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