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『遅れて申し訳ありませぬ。』
半蔵を貫いたのは小太郎だった。
すると…
『ハッハッハッハッハッハァ!貴様の気配に気付かぬほど間抜けではないわ!貴様達を殺しては為らぬと言われておる。姫路城はいずれ落城すると家康様が仰せられた。来るべき時に決着を着けてやる。それまで鍛錬を怠るなよ。ハッハッハッハッハッハァ!』
半蔵はそう言うと息絶えた。
小太郎が貫いた半蔵の体は塵となり消えて行った。
元々、半蔵の実体は現れてはいなかった。
印が解け、佐助と雷丸は自由になった。
三人は光政を連れ姫路城を脱出した。
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