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沈黙のまま東二んちまで着いて下ろした。
葵
『ちょっと考えさせて。ウチも気になっとったのは確かぢゃけぇ。ただ、今は彼氏と別れたばっかぢゃけぇ…』
そう言って帰った。
家に帰り、優斗に電話をした。
優斗は友達と一緒だったみたぃで周りはうるさかった。
優斗
『どした?』
葵
『今から会えん?』
優斗
『あ~今日は無理ぢゃ。どしたん?』
葵
『ちょっと話が合ってね。元彼に告られた…』
少し優斗が黙り、電話の向こうが静かになった。
優斗
『気になっとんぢゃろ?葵が素直に思うようにしぃや?』
優しくそぅ言った。
ウチは自分でもわからんかった。
どぅが一番いいのか…。
でも、ここで優斗に『俺にしとけ』って言って欲しくて電話したんかもしれん。
そぅ思っていると電話の向こうから優斗を呼ぶ声がした。
『優斗~なんしょん~?』
紛れもなく女の声だった。
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