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「中身、見てもいいですか?」
心は瞳をキラキラさせる。
「おー。ちゃんと注文した画材チェックしとけよ」
杉本はそう言って、煙草に火をつけようとした。
「!先生!!」
「おわっ!」
急に声を張り上げた心に、杉本だけじゃなく職員室にいた先生の殆どが驚愕した。
「ど…どうした華宮、そんな大きな声を出して…」
驚きすぎて杉本は煙草を落としてしまった。
「あ…えっと…。なんでもありません。チェック終わったんで持って行きますね」
心は先生からの大注目を浴びながら段ボールを持ち、そそくさとこの場を去ろうとする。
「お、おい。それかなり重いぞ!大丈夫か?」
杉本は気を使って声を掛けるが、心は「大丈夫です」と早口で言い、職員室を逃げるように飛び出した。
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