1.薔薇学園

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 …確かに世間一般の者から見れば、誰もが見とれてしまう程のかっこよさ。 ここに通う女生徒はいつもキャーキャー騒いでいる。 しかし心は全く興味が無かった。 「はぁ~いつ見ても派手ですねぇ。私にはついていけません…」 心はまた溜め息を吐くと、我関せずといった様子でそそくさと自分の教室に向かった。 ―心が教室に入ると、黒板にはでかでかと、 “本日 薔薇の日により、午前中授業” と書いてあった。 「またですか…。けど、丁度良かったです」 “薔薇の日”とは私立薔薇学園の特殊な日で、理事長の気紛れでなる日である。 これは、理事長が権限で決める事で、いつなるか誰も分からない。 また、理事長はこの学園を建てた人なので、誰も文句は言えず。という訳だ。 しかし、心は、この“薔薇の日”というものが気に入っていた。
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