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何故、心がこんなすごい学園に入学出来たかと言うと、心は昔から絵の才能があり、数々のコンクールで賞を取って来た天才児である。
大の絵画好きな薔薇学園の理事長にスカウトされ、この薔薇学園の特待生として入学した。
勿論、特待生なので入学金、その他もろもろ“無料(タダ)”である。
両親の遺産暮らしの心はこの条件に惹かれ、薔薇学園に通う事を決めた。
「…ふぅ。美術室は遠いですねぇ…」
―南棟の階段を登りながら、心はせっせと美術室へ向かっていた。
そして最後の一段を登りきり、美術室の扉を開けようと取手に手をかけた。
その時―
「おーい、華宮!」
心は声がした方に振り替えると、そこにはスラッとした細身の男性が立っていた。
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