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「資料? そんなもの改ざんされていますよ」
>ズミの言葉にざわめきがおきた
「私には、コチラの事情なんか分かりませんが、私自身がコチラに送られた事実と、愛さんがバンカーラインを起動させようとした事実中に、事故以外の何者かによる介入が有ったと言い切れます。
それをこれから証明してみせましょう」
「ここは"マナ"が希薄です。大掛かりな魔法は使えませんよ」
「そのようですね。ですが、着いた場所には大量の"マナ"が存在していました。
私は、此処に付いた時、すぐ近くに"マナ"の存在を強く感じていました。
それが、しばらくすると薄れ…場所を移動して、違う部屋で、再び増大したのです。
すなわち、それは"マナ"が移動しているんですよ"使用可能なほどの量"が、です!」
>ズミは、右手を胸の前に差し出した。その手の上に揺らめく青い炎…
「今、この部屋の中には大量の"マナ"が満ちています。何故だと思いますか?」
「馬鹿馬鹿しい。我々の調査が間違っていると言いたいようだがね、部外者のきみが言うことなど事故調査委員会が信じはしない!」
「今井くん、落ち着きたまえ。官制管のきみの言い分も解る。が、なんとも不可解な事だ
これは、ギルドの者でなければ分からない領域の話しだろう」
>ざわめく局員
「移動する"マナ"?
魔法の発動エネルギーが無い所で、何故移動するのか?」
>この場で何かが起きている事に間違いはないと皆悟る
「人の中に蓄積することが有ります。
マナの多い何処かで生活していた為か、故意に身体へ貯めたのか…本人も気が付かないうちに溜まっていたのかもしれません。私が思うところでは、後の線が強いと思いますね。
そして、私の試運転を利用してまんまとコチラに来たんでしょうが、誤算は溜め込んだマナと私という存在でした」
>手に生み出した炎が力強く燃え上がる。それが、生きているように宙を渡り、一人の男に燃え移った
>機械技師の一人が悲鳴を上げた
>皆が唖然として立ち尽くす中、身体の炎を消そうともがいている!
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