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変装が剥がれ落ち、赤い断髪赤い瞳に日焼けした肌色の、本来の顔があらわとなった
>青い炎は消え、それに気が付いて顔を隠そうとした者は、駆け付けて来た警備員に捕らえられた
「……明。アキラなの!?」
>愛が叫ぶ
彼女の捜し求めていた者が目の前に居た。だが、その人は罪の仮面を着けている
「何故?どうして!!」
「―早苗。そいつ、似ているだろう?
感想はどうだ?
お前が見殺しにしたパートナー"バード"に生き写しだろう?!」
「…何を…なにを言っているの?」
「…あの日、バンカーライン開発の最終点検をした日、あの時は事故だと思った。けれど、きみが竜族の"イリス"を排除しようとして失敗したんだろ?
そして、バードを見捨てたんだ!」
「ちがう! 私の話しを聞いてっ。私は…貴方を」
「今更だ。俺の"最愛の人"を追放しておいてよく言えたものだなっ」
「私…バードは…助けられなかった。
でも、彼は…"運命の結合者"!見殺しにするわけ無いじゃない!」
「そうさ"運命"だ!逆らうことなど出来まい。
だから、見殺しにしたんだっ。そうなんだろう?」
「そんな…。私が、私の愛しているのは…」
>明は、後ろ手に縛られているため、近付いた彼女を肩で突き飛ばした
>それを、ズミが受け止める
「どうやら愛さんは、きみを"慕っている"ようだよ。それに、もう少し"レディ"には優しくするべきだろ」
「馬鹿を言うな。
そいつは、"イリス"を陥れたんだ。
時空間転送装置”バンカーライン”製造運用計画の最終段階に入った時、この女は事もあろうにイリスが次元窃盗団の幹部だと言い出したんだ。
イリスはそんな女じゃ無いっ。現に証拠が無い!」
「だからなの?私の前であんなパフォーマンスを…時限付きの装置暴走あれは、彼女を逃がす為の狂言だったのね!」
彼は笑った
「イリスが窃盗団と繋がりが有ったところで同じ事をしたよ。
俺の、彼女への思いは変わらない
だからこそ"峰"に隠れてこの日を待っていたんだ!イリスのもとに帰るんだっ。彼女の為なら、命なんか要らない!!」
「明のばかっ!」
>愛は、彼に飛び掛かろうとして、ズミに止められてしまった
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