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三人は歩きながら話しを続ける
「これは”同一犯”かもしれない。そうなると、今回の事に"峰"と"ジュゲム"も関係してそうなンだけど…」
>愛の意外そうな表情が見上げている
>彼は"推論"を披露した
「"私"が使用することを知っていた誰かは"きみ"が使用することも知っていた…かもしれないって事。―今日の事って、機密なのかな?」
>優が首を降る
「違うし、私聞いてた。後は、局の官制管と機械技師くん。少なくとも三人以上知ってるハズだよ」
「そのうち、私の試運転を知っているのは…」
「そりゃ、官制管なら移動者の監視しているから知ってたでしょうね。って言うか~ギルドの会員使用には、コチラの職員とソチラの"ジュゲム"の許可が無くっちゃ装置動かないしィ~」
「それだ!」
>驚く二人をよそに、一人納得している
「…これで、事故なのかどうか解る」
>ズミは、こうも考えついていた
「過去の事件と同一犯であり"愛の幼なじみ"と"犯人"に何かしらの繋がりが有る」と
(…口に出して言えないけどね)
>カルチャールームにたどり着いた。中に入ると、待ち構えていたブレインの目線が三人に集まる
>局長をはじめ局上層部の者達と、先程の話しに出てきた機械技師、そして官制管も居た。総勢15名
「愛くん、その方が誤って送られて来た人なのだね?」
>局長の言葉に頷く
>三人は、対面式のカルチャールームの、講師者側の席に付いた
「似ている」
>ブレイン達の囁きが愛の耳に届いて、椅子の背を捕らえ損ねてコケた
「大丈夫?」
>ズミに声を掛けられ、頷く
>愛は彼の差し出した手を借りずに、席に付いた。居ずまいを正す
「…すいませんでした。わたくし事でお連れするのが遅くなりました」
「…時間交差の事故でしたから、早期の位置割り出しと的確な送還準備は直ちに出来ています。
ですから、若干の遅れは問題有りません。
遅れたのには、それなりの理由が…きみが問題視する"何か"が有るわけですね?」
「はい。―それで、確認の件なのですが」
「こちらとしては、事故以外考えられません。
…資料は用意してあります。きみがカミイイ・ズミ氏を連れていた間に、官制室のメンバーと事故調査管が検証を終えています。さらに…"峰"との連絡も済んでいます」
>ズミの片眉が上がった
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