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リアル ミーツ ドリーム
もうこの退屈なスクールライフが2か月で終る。
そんなことを教室の
ど真ん中の机にうつぶせになった由紀は思った。
今は昼休みと言うこともあり教室には机を向かえ合わせて弁当を食べる女子や、バカやってる男子でガヤガヤしている。
まぁ~いつも通りだ
どうしてこんなに楽しいように過ごせるのだろう?
入学したばかりは、私だって、ワクワクもしてたし、青い春みたいなものを過ごせると思ってた。
でも、やっぱ夢であって、現実は最悪だった。
仲良くしてるようで、状況が悪くなると裏切る、
仮面を被ったような女子たちが造るグループ、由紀にはそれがうっとうしくと仕方が無かった。
わかってる私が変わってるってことぐらい、でも変えるなんて無理そんなことはわかっている。
だから由紀はアイツをまっている。
「スマン。また柴田に捕まっちゃってよ。」
そう言って由紀の肩を叩いたのは隣りのクラスのカズキだ。
先に言うけど、彼氏なんかじゃない。
コイツは入学して初めてできた男友達だ。
趣味はロックとギター。
趣味の一致もあるけれど、とにかく変わっていた。
けっして目立つタイプじゃない、ってか私しか友達がいないみたい。
私が初めて授業をサボったあの日、コイツは先に屋上にいた。
私を見るやいなや、笑顔で「ハハ、仲間 仲間」といった。
同じ匂いがする
私はそう思った。
それからコイツと友達になった
「じゃあ行こっか」
そして二人は席をたって出ていった
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