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私は車窓の見慣れた景色を眺めながらため息をついた。
楽しかった事も悲しかった事も思い出せる景色。
楽しい……?
今は悲しい事ばかりしか浮かばない。
何時から彼が変わってしまったのだろうか。
派手な風貌に軽い性格の男。
……そう、彼が変わっていったんだ。
私が気付かない程少しづつ。
二年生になった辺りぐらいだろうか。
段々と彼と連絡が取れない事が増えてきたのは。
最初はバイトだとか言っていた彼が遊び回っていた事を私が知るまでにそんなに時間はかからなかった。
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