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朝日が眩しい。 私達はいつものように彼の家を出る。 コンビニを過ぎ、駅前の桜並木に来るとまだ人通りの少ない道は一面の桜色の絨毯になっていた。 通い慣れた道。 笑いながら、あるいは泣きながら私はこの道を通った。 「研修なんてたるいよなぁ……」 浩大(こうだい)が笑いながら私を見る。 手には大きな荷物を持って。 私は答えに困りながら笑う。 「一日ぐらいサボれないのか?折角の卒業旅行だったのに」 「仕方ないよ。私の分も楽しんで来て?」 私は上手く笑えてるだろうか。 そんな私を意にも留めずコウは携帯なんか取り出して何か打ちだした。 いつもの光景。 私なんていないような振る舞いで。
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