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遡る事一週間前。
突然ゴールデンタイムのテレビ番組がジャックされた。
「あーあー、聞こえまっかぁ?うし、日本国民及び政治家に共に告ぐ…日本は俺が貰いますぅ。因みに…」
不意にヤマトが右手を上げる。すると横から迷彩服を来た2人の男とスーツを着こんだ男があらわれ迷彩服の戦闘員がスーツの男を両側から取り押さえている。
「さて…このオッサン知ってるわな、そう、政治家の人や、なんでここおるか説明しまひょ♪」
ヤマトがその政治家に近付く。
「このオッサン…裏で地位と名誉の為に人様が稼いだ税金ちょろまかしたりしとったとこを俺が捕まえたんですわ。ムカつきません?皆さん不景気でカツカツやゆーのに…まだこんなボケはゴロゴロしとる。おもったことありまへん?コイツラ殺したろか!みたいなん…でも誰もしません。なんで?誰しも怖いんや、やりたくても今と変わってしまう状況がな、そこで…」
懐に手を伸ばす。引っ張り出したのは一丁の銃。
「や、やめんか貴様!わしを殺せば後はどうなるかわかっ…」
一瞬の出来事。
響く銃声、政治家が自らの膝を見る。
「うっ…うわぁぁぁあぁっ!?」
銃弾は膝を貫通し銃痕から血が流れる!
「うっさい、みんなの痛みや!」
「た、頼む!やめてくれ!金なら…金ならいくらでも払う!」
ヤマトが手で目を覆う。
「あかんなお前…その金も誰が稼いでん…救いようないわ…」
再び銃口が上を向く。
「や、やめっ!?ひっ!?」
「腐れ外道が…死にさらせ…」
二度目の銃声。
政治家は力無く地面へと崩れる。
「聞いたか?今のが人の痛みわからん連中のうめき声や、そらすべての人間がこんなんちゃうんはわかっとる。でもこんなドグサレ多いんも事実や…。そこで皆さんに変わって俺が立ちます。」
再び舞台に戻る。そしてカメラを指差し言い放つ!
「この国俺が貰う…」
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