バレンタイン

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「あはは~うさぎちゃんったら~そんな訳ないじゃない!まぁ、でも星野くんと仲良くしてるうさぎちゃんがあげないなら、意気込む女子がいるって事よ!」 「あ、あたし星野んとこ行ってくる!」 「美奈子ちゃん、わざと言ったの?」 「だって、あぁでもしないとうさぎちゃんったら素直にならないでしょ!」 問い掛ける亜美にウィンクをする。 そして、うさぎは…。 「あ、あの…星野…ちょっと来て!」 「なんだよ?俺には用はねぇんだろ?」 完全に拗ねている星野の腕を引っ張り、空き教室へと連れて行く。 拗ねた態度を見せながらも人気のない場所へ、うさぎの方から連れ込まれ嬉しさを隠しきれない星野。 「あのね…はい。」 見た目からして夜天や大気とは違う物を手渡す。 「おだんご…これ。」 「開けてみて?」 言われるがままに開けてみると小さなハート型のチョコレートが入っていた。 「他の皆のは全部一緒なんだけどね、星野のだけは別に作ったの。」 「俺のだけ?」 「うん。」 「特別に!?」 「うん。(特別とは言ってないけど…)」
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