117575人が本棚に入れています
本棚に追加
/535ページ
「……まぁ、寝てるときで残念ではあったけど……嬉しいかな……。
だって千佳…自分からキスしてくれないから……」
そう、千佳は自分からは一線を越えようとはしない。
俺がキスをしてからキスしかえしてきたりはするし、自分から俺の肩に頭を寄せてきたりはするんだけど、千佳から始まるってことは……確か無かったはずだ。
「あうぅ……だって……私…悠さんの顔……まじまじと見れないですから……。
自分からキスなんて……恥ずかしくて……」
「でもしてくれたんだろ?」
「それは……悠さんが寝てたので……大丈夫だっただけです…。
悠さんの寝顔…とっても可愛いんですよ…?
いつもは凛々しいのに…とっても不思議です……」
そりゃそうだ。だって俺には有希と全く同じ血が流れてるんだからな。
いや…そうなるとオリジナルは俺って事になるのか……。
よし、今日は有希の物真似をして有希と遊ぼう。
「何だ、目を瞑ってればキスしてくれんのか?
だったら……今目瞑るからキスしてみて」
はい、これは良い変態ですね。
知るか。こちとら可愛いもの見せつけられて興奮してるんじゃい。
「い……今ですか!?」
「今」
「でも、でも、悠さん今起きてます!!」
「関係~ないから~」
「あうぅ~……」
いつの間にか食事を止めている俺たち。
関係~ないけど~。
最初のコメントを投稿しよう!