俺と千佳 【中】

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「……まぁ、寝てるときで残念ではあったけど……嬉しいかな……。 だって千佳…自分からキスしてくれないから……」 そう、千佳は自分からは一線を越えようとはしない。 俺がキスをしてからキスしかえしてきたりはするし、自分から俺の肩に頭を寄せてきたりはするんだけど、千佳から始まるってことは……確か無かったはずだ。 「あうぅ……だって……私…悠さんの顔……まじまじと見れないですから……。 自分からキスなんて……恥ずかしくて……」 「でもしてくれたんだろ?」 「それは……悠さんが寝てたので……大丈夫だっただけです…。 悠さんの寝顔…とっても可愛いんですよ…? いつもは凛々しいのに…とっても不思議です……」 そりゃそうだ。だって俺には有希と全く同じ血が流れてるんだからな。 いや…そうなるとオリジナルは俺って事になるのか……。 よし、今日は有希の物真似をして有希と遊ぼう。 「何だ、目を瞑ってればキスしてくれんのか? だったら……今目瞑るからキスしてみて」 はい、これは良い変態ですね。 知るか。こちとら可愛いもの見せつけられて興奮してるんじゃい。 「い……今ですか!?」 「今」 「でも、でも、悠さん今起きてます!!」 「関係~ないから~」 「あうぅ~……」 いつの間にか食事を止めている俺たち。 関係~ないけど~。
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