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何か……ウォータースライダーの時並みの密着だが、まぁ……よく考えたら今更だよな。
ドキドキするのは変わりないけど。
「じゃあ……行きますよ!?」
「おう」
俺が千佳の後ろにピッタリとくっつくと、千佳はそれを確認するかのように後ろを振り向き、そして手を離した。
「キャァァァァァァッ!」
「へぇ……まだ結構速いんだな……」
「ちょっ……悠さん何で!?冷静すぎません!?」
「気のせい気のせい」
俺の記憶にあるこの滑り台は、もうただのジェットコースター。安全ベルトみたいなアレがないジェットコースター。
実際滑り台からぶっ飛んだしね……。
まぁ、体重とか体の幅とかも大きくなっているから、記憶よりは大分遅かった。
でも、充分速い。
俺たちはそのままめちゃくちゃ長い滑り台を下っていく。
そして終着点。
いや……油断してたね。
結構速かったみたい。
ぶっ飛びました。
前方の砂場まで。
「キャァァァァァァッ!!」
「あっぶね!!」
大した高さではなかったが、俺の千佳が怪我しちゃ大変なので……ってか俺めちゃくちゃ冷静じゃん。
凄くね?
俺はまるでアクションスターのように空中で千佳を抱きしめながら反転し、背中から砂場にダイビングした。
ちなみに、昔からこの砂は柔らかい素材に……素材?いや、まぁ良いか。柔らかい素材になっていて、あんまり痛くない。
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