体育祭と保健室と包帯

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…朝から変な奴に会ってしまった…。 第一声から判断して変な奴とは思ってたんだが… 強姦だのホテルだのと騒がれた時点であの名も知らぬ金髪ツインテールはおれの中で危ない奴検定準一級に見事合格した。 そんなことを考えながら、友達とグラウンドに集合した。 体育祭の開会式はグラウンドで行われ、その後すぐに競技が始まるので皆のテンションも上がり始めている。 「おい、悠太」 ん…? 「何だよ…」 今呼びかけてきたのは進藤。 ギャルゲーマニアで、二次元の戦士だ。そのくせ三次元の女子にちょっかいをかけまくる優柔不断な奴。 まぁ…面白いし、良い奴だから結構行動を共にしてる。 「お前紅組だろ?で、俺白組だろ?」 「だからどうしたんだよ…?」 「勝負しようぜ!?紅組が勝ったら、俺はお前の命令に一つ従ってやるよ!」 いきなりだな…。ってかマゾか?何が命令に一つ従ってやるよだよ…。 「白組が勝ったら?」 「有希ちゃんを俺にくれ」 こいつ…死にたいのか…? 俺の可愛い妹をお前のような自宅警備員予備軍部隊隊長にやるわけねぇだろ!! 「生まれ変わって出直してこい」 「へっ…相変わらず妹には甘いんだな」 当たり前だろ。俺のたった一人の妹をお前のような自宅(ry 「まぁいいや!勝った方が来週の月曜の昼飯奢りな?」 最初からその気は無かったのか、進藤はやけにあっさり白組の方に向かっていった。
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