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そんなこんなで開会式は始まり、嫌われ役の校長先生のお話&イケメン生徒会長の選手宣誓と次々と行われて、晴れて体育祭がスタートした。
最初の競技は徒競走。
各学年の紅白の代表者六人が争うこの種目に、俺も参加することになっている。
選手が集合し、まず一年女子がコースに並ぶと、俺はまた珍しいものを見てしまった。
風になびく金髪ツインテール…アイツしかいない…
「お前今朝のっ!!ってか一年だったのかよっ!?」
俺は思わず指を差して叫んでしまった。
すると、金髪ツインテールがこちらを振り向き、俺と同じように驚いた顔で指を差し替えしてきた。
「あなたは今朝の変な人っ!!何でそんなとこにいるんですかっ!!私の体操服姿を瞼に焼き付ける気ですかっ!!やっぱり変態ですっ!!」
金髪ツインテールはキーキー叫んでいたが…今はそれより重要な事が…
パァン!!
コッペパンを要求する……じゃなくて、レース開始のピストルの音が鳴った。
「ほぇ?あっ…!!」
金髪ツインテールは周りをキョロキョロ見回し、遅れながらもスタートした。
でもそんなに前傾姿勢すぎると……
「あふんっ!!」
…やっぱり転んだ…。
金髪ツインテールは結局最下位でゴールした。
…後で謝りに行こう。
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