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あなたの蒼い心の中で…
気が付けばいつも微かに吹いている
柔らかな風になりたい
まだ若い草の葉の薫りを
あなたの記憶の淵に届けながら…
その頬の涙をそっと乾かせる
そんな優しい風になりたい
ずいぶんと太い樫の木の小枝を
ｻﾞﾜｻﾞﾜと揺らしながら
あなたを包む黒褐色の深い霧を…
一瞬で吹き飛ばせる
そんな力強い風になりたい
その風の中でも あなたは
薄茶色の髪をそよがせながら
凛とした表情で真っ直ぐ前を見て立っていて欲しい
風の吹きくる彼方からふりそそぐ暖かな光を信じて…
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