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ガチャ…
『お邪魔しまーす』
まだ親は帰ってきてないらしく、とても静かだった。
『早速でなんだが、話ってなんだ?』
バックを放り投げながら、原くんは聞いた。
『僕、好きな人が出来たんだ。』
一瞬空気が固まったのがわかった。
でも、原くんにはどうしても伝えたかった。
『女の子なんだ。』
原くんは固まっていた。
そして口をゆっくり動かした。
『そうか。良かったな。うん、良かった…な。』
涙を浮かべながら原くんは言った。
その顔を見た時、俺は自分の本当の感情をしった。
『僕が別の人を愛しても良いの⁉😭…駄目って言ってよ。俺だけを愛せって言ってよ‼』
気がついたら俺は泣いていた。涙が勝手に溢れでていた。
『俺だってそう言えたらどれだけ楽だろう。でもこれ以上ロキの邪魔をしたくないんだ。ロキには自由に生きてほしい。俺なんかに縛られないで、もっと自由に生きて欲しいんだ。』
原くんも泣いていた。
『ありがとう原くん。そんなに僕の事を思っていてくれたんだね。…僕もう決めた。もうこれから原くんに会っても話しかけない。原くんの事を忘れて自由に生きるよ。』
『そのいきがロキ』
『だから、これで最後になるけど、僕を抱いて。』
少し沈黙が続いた
『わかった。』
そう原くんは言った
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