バー『heven』

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辺りを見回すと薄暗く茶色をベースに塗装がされていて間接照明だけが灯していた。 客は俺一人だ。 前にはカクテルグラスを丁寧に拭いているバーテンダーが立っていた。 「お決まりでしょうか?」 俺はついジロジロ見てしまった。 「いや……。あの……。こう言う所は初めてで……」 俺が畏まりながら言うとバーテンダーは微笑んだ。 「そうでしたか……。では、当店オリジナルのカクテルではいかがでしょうか?」
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