第2章 誰の為に

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劉備達は桃園の誓いを結んでしばらく旅立ちの杯を楽しんでいた、張飛は大酒飲みなので、軽く30壷ほど酒を平らげ、いびきを掻いて寝ていた。 【張飛】う~ん、兄者~俺はまだまだ飲めるぜ~💤💤 【関羽】さて、兄者一度家に帰り旅のしたくをしましょう。 【劉備】そうだな、一度家に帰ろう。 劉備がそう言うと家まで関羽が張飛を引きずって行った。 【劉備】おや? よく見ると家の門の前で一人の役人が待っていた。 【役人】劉備殿ですか? 【劉備】そうですが、何か用事ですか? 【役人】いえ、この度は反乱軍を討伐の旅に出るとお聞きしたものですから、祝いの品をお届けに参りました。 役人が馬車の荷を見せると、そこには1500斤の鉄と3000金もの大金が詰まれていた。 【劉備】な、なんですかこの大量の鉄と大金は? 【役人】村の皆で出し合った物です。 劉備は顔が利くので村の困っている人々にたまにお金を分け与えていたのだ。 【劉備の母】旅立ちの時の為に皆さんで少しづつ出し合ったのです。 【劉備】母上、村の皆さんありがとうございます。 劉備は深々と頭を下げた。
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