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そう言った啓太だったが、実際学校では告白するタイミングをことごとく逃していた。そして放課後、啓太は靴箱で瑞希を待ち伏せしていた。
「長谷川さん、まだかなぁ~」
「おい啓太、これれっきとした犯罪だよな」
「まてまて、光くん。きみはストーカーとでも言いたいのか」
「まさにその通りだよ啓太くん」
2人はなんともバカバカしい会話を繰り広げていた。そしてついに瑞希が来た。
「おい来たぞ」
「よぉ~し」
啓太は瑞希に声をかけるべく瑞希に近づいた。どうやら瑞希も啓太に気付いたようだ。
「やぁ、長谷川さん。一緒に帰らない。最近怪しい人が出るって言われてるし…」
《それお前のことだったりしてな》
光は心の中で笑っていた。
「うぅん……」
瑞希は少し悩んでから、啓太をチラッと見て答えた。
「うん、いいよ」
にっこり笑った瑞希に啓太は胸をうたれた。
《やべぇ…》
帰宅中、2人は色んな話しで盛り上がった。そんな2人を光とその彼女で瑞希の親友でもある榊原菊乃(さかきばらきくの)が共に見守っていた。
「あいつら、いい感じなんじゃね」
「うん。やっと瑞希にも彼氏ができるのか」
「まだ決まってないし……」
光は菊乃の天然ブリに惚れたのだった。そして光達の前で啓太と瑞希は楽しい時間を過ごしていた。
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