第1章 告白

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そう言った啓太だったが、実際学校では告白するタイミングをことごとく逃していた。そして放課後、啓太は靴箱で瑞希を待ち伏せしていた。   「長谷川さん、まだかなぁ~」   「おい啓太、これれっきとした犯罪だよな」   「まてまて、光くん。きみはストーカーとでも言いたいのか」   「まさにその通りだよ啓太くん」   2人はなんともバカバカしい会話を繰り広げていた。そしてついに瑞希が来た。   「おい来たぞ」   「よぉ~し」   啓太は瑞希に声をかけるべく瑞希に近づいた。どうやら瑞希も啓太に気付いたようだ。   「やぁ、長谷川さん。一緒に帰らない。最近怪しい人が出るって言われてるし…」   《それお前のことだったりしてな》   光は心の中で笑っていた。   「うぅん……」   瑞希は少し悩んでから、啓太をチラッと見て答えた。   「うん、いいよ」   にっこり笑った瑞希に啓太は胸をうたれた。   《やべぇ…》             帰宅中、2人は色んな話しで盛り上がった。そんな2人を光とその彼女で瑞希の親友でもある榊原菊乃(さかきばらきくの)が共に見守っていた。   「あいつら、いい感じなんじゃね」   「うん。やっと瑞希にも彼氏ができるのか」   「まだ決まってないし……」   光は菊乃の天然ブリに惚れたのだった。そして光達の前で啓太と瑞希は楽しい時間を過ごしていた。
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