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スー・・スー・
「ん・・・ぁれ・・兄・・さん」
「ゆりえ起きたの?」
起きたら兄さんがいた。兄さんは心配そうにわたしのほうをみていた。
「もう大丈夫!?ちょっと外を散歩してくるね」
「ああ。気をつけてね危ないから」
「は~い」
わたしたちは吸血鬼。
人の生き血がごはん。
今おなかすいてるからどうしようかなぁとまよってる。
・・・・・よしっ!?決めた!?たべる!?
どこか人いないかなあ
あ。いたいた~!?
スッ・・
一瞬でその人の後ろにまわって・・・・噛みついた。
ブツッ・・ジュル・・・ゴックン・・・
「お・・・美味しい!?」
いったいどんな人なんだろう。
そっと顔をあげた。
「気は済んだ?」
え?
「お前・・・いい加減・・牙・・・抜けよ」
えぇ?
「ごっごめんなさい!?」
「ったく・・いてぇな・・・・・あんた・・・吸血鬼?」
「は・・はい」
「あんた・・あんま人に・・・噛みつかないほうが・・いいぜ」
え?
「え?なんでですか?」
「・・・・・俺みたいな・・・元・・人間の・・・吸血鬼をうみだすから・・・・」
元人間?
「あなたもしかして・・・・人間だったの?」
少年は・・・・・わたしたち吸血鬼を心の底から憎んでいる・・・
そのような顔をした・・・
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