はじまり・・・

2/2
前へ
/440ページ
次へ
スー・・スー・ 「ん・・・ぁれ・・兄・・さん」 「ゆりえ起きたの?」 起きたら兄さんがいた。兄さんは心配そうにわたしのほうをみていた。 「もう大丈夫!?ちょっと外を散歩してくるね」 「ああ。気をつけてね危ないから」 「は~い」 わたしたちは吸血鬼。 人の生き血がごはん。 今おなかすいてるからどうしようかなぁとまよってる。 ・・・・・よしっ!?決めた!?たべる!? どこか人いないかなあ あ。いたいた~!? スッ・・ 一瞬でその人の後ろにまわって・・・・噛みついた。 ブツッ・・ジュル・・・ゴックン・・・ 「お・・・美味しい!?」 いったいどんな人なんだろう。 そっと顔をあげた。 「気は済んだ?」 え? 「お前・・・いい加減・・牙・・・抜けよ」 えぇ? 「ごっごめんなさい!?」 「ったく・・いてぇな・・・・・あんた・・・吸血鬼?」 「は・・はい」 「あんた・・あんま人に・・・噛みつかないほうが・・いいぜ」 え? 「え?なんでですか?」 「・・・・・俺みたいな・・・元・・人間の・・・吸血鬼をうみだすから・・・・」 元人間? 「あなたもしかして・・・・人間だったの?」 少年は・・・・・わたしたち吸血鬼を心の底から憎んでいる・・・ そのような顔をした・・・
/440ページ

最初のコメントを投稿しよう!

287人が本棚に入れています
本棚に追加