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安田さんはライターだった。
何げに手にした雑誌に気になる記事が掲載されていた。
他人にして見たらたわいもない、その小さな記事は、確かに私の小さな心の奥深くをつき動かすだけの魔法はあった…
私はその後、その人の文章力・表現力・思想…
その深さに感銘を受けて、そのライターの文書を探しては愛読する様になる。
愛読するだけでは飽きたらず、彼に宛てて、手紙を出す程のファンになる。
まるで、恋でもしたかの様に―
熱心に…
何度も…
何度も―
返事が来る来ないなんて、関係なく。
取り付かれた様に…
夢中で―
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