出逢い

5/5
前へ
/14ページ
次へ
安田さんはライターだった。 何げに手にした雑誌に気になる記事が掲載されていた。 他人にして見たらたわいもない、その小さな記事は、確かに私の小さな心の奥深くをつき動かすだけの魔法はあった… 私はその後、その人の文章力・表現力・思想… その深さに感銘を受けて、そのライターの文書を探しては愛読する様になる。 愛読するだけでは飽きたらず、彼に宛てて、手紙を出す程のファンになる。 まるで、恋でもしたかの様に― 熱心に… 何度も… 何度も― 返事が来る来ないなんて、関係なく。 取り付かれた様に… 夢中で―
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加