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りくとうめがエミを巻き込んで楽しそうに話しはじめて少し経ったあと、葵はトイレ行ってくると言って席を立った。
一方、男子トイレでは…
ゆうが鏡の前で立ち尽くしていた。
「俺は、なんであんなこと気になっちまったんだろ…別に呼び方とかどうでも良かったのにな…
…俺、そんなに……」
目の前に映る自分の顔をじっと見つめた。
よしッ!
ゆうは手洗い場の水でバシャバシャと顔を洗い、覚悟を決め、トイレを出た。
ドンッ!
「す、すいま…葵ちゃん?」
「あ、夏川君ゴメンね」
さっきの言葉にか今のことかは分からないが申し訳なさそうに謝る葵。
すぐに去ろうとする葵の手をゆうは掴んだ。
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