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「お前、家はどこなんだ?」
「家?」
「あぁ」
「・・・」
「・・・どうした?」
「あああぁぁぁっ!!」
「どうしたんだ?!」
というよりなにが起きた?!
「そうだった・・・」
「なんなんだよ」
「なぁ、ジュン」
分かるだろうが、ジュンとは俺のあだ名である。
「な、なんだよ?」
「俺を泊めてくれ」
「・・・」
こいつは急になにを言い出す?!
「なんだ、家出中か?」
「違う。まだ下宿先決めてないんだよ」
「・・・じゃあ今日の朝はどこから?」
「『ファイナルロード』のここから一番近い支部から」
「じゃあそこに戻れば・・・」
「ダメだよ。支部にはホントは泊まれないんだよ。それを昨夜だけって条件で特別に泊まらせてくれたんだよ」
「・・・ならしょうがないのか」
つーかつくづくバカだよ、こいつ
その後、事情を俺の親に話し(多少嘘を混ぜながら)、泊めてくれるように頼んだ。うちの両親はお人好しなので、簡単に龍崎を泊まらせてくれた。それどころか、うちを下宿先にすればいいと言ったのだ。
・・・その申し出を龍崎が断るわけもなく
「ジュンの両親っていい人だねぇ♪」
「まったく、なんでこんなやつにまで・・・」
「決まったものは決まったんだから。文句言ってても意味ないよ」
「お前が言うのか!!それを!!」
そんなこんなで龍崎の居候生活が始まった
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