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確かにそれは翼の生えた人だった。
「これが・・・魔族?」
「・・・フライ・・・エルフ」
「なんだそれ?」
「種族の名前さ。あいつはフライ・エルフ種。魔族で最も人に近い種族だ」
「・・・そうか」
確かにその魔族──もといデビルは、翼の生えていること以外、人との違いはなかった。
「よう、イレイザー」
デビルが口を開いた。
「その横にいるガキ、俺にくれないか?そしたら今回は見逃してやるぜ?」
──えっ?・・・俺?
「断るよ。君はあの『闇の翼』だね?」
──なに?・・・それ?
「おぉ、俺の二つ名を知ってるのか。ならさっさと逃げた方がいいんじゃねえか?」
──こいつ・・・そんなに強いの?!
「まさか。俺が『闇の翼』ごときに負けるわけないだろ」
──なに?その自信?!
「んだとぉ?!テメェ・・・ズタズタに引き裂いてやる!!」
──あのバカ!!怒らせちゃったよ!!
「・・・やってみな」
龍崎はそう言って不適に笑った
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