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次の日私は学校を休みました。目蓋が青く腫れあがり、とても学校に行きたいと思いませんでした。
…今日は勇次君に会えない。
なぜだろう。涙が出てくる。
負けるもんか!美千子達に負けたくない!!
私は着替え、帽子と眼鏡をかけて、アパートを出ました。
必ず美千子達から勇次君を救い出すには、伝説の調味料、【ラブリー・フルバレンタイン】を手に入れなくちゃ!!私は片っ端から質屋と食材売場に行きました。
『ラブリー・フルバレンタイン?聞いた事ないな~。』
『そんなのどこにもないと思うよ。』
『う~ん、ないね~。せめて販売元さえわかればね~。』
どこに行っても、答えは同じでした。
気が付くと、辺りは暗くなっていました。
~♪♪
諦めて帰りの電車に乗っていると、一通の着信メール。
勇次君からだった。
『今日は具合悪かったの?体調管理は大切にね。』
……勇次君。私はすぐに返信しました。
『今日はごめんなさい。ありがとうね。』
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