冬の幻

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雪の舞う季節。私は大好きだった彼を思いだす。 それは、二人が付き合って3年目の記念日の事。私達は二人の行きつけのバー🍸で待ち合わせをしていた。その頃、私は祐輔の自分への気持ちがわからなくなっていた。お互い仕事が忙しくなりすれ違う日々が続いた。私は、不安をかかえながら祐輔を待っていた。私の事、愛してくれているのか。そして、あの約束を覚えてくれているのか。 入り口から誰かが入って来た。祐輔だ。 「遅いよ祐輔。」 「ゴメンゴメン。ちょっとトラブっちゃってさ。」 「おっ。今日はどうしたのおめかししちゃって。」 「えっ。」 なんでそんな事? 「すげぇ綺麗だよ。惚れ直した。」 なんなのいつも褒めないのに。 「ところで今日はなんかあったっけ?」 「何かって覚えてないの?」 「どっか行くって言ってたっけ?」 「嘘でしょ。今日は」 その時祐輔の携帯がなった。 「ちょっとごめん」 と言って電話にでる。 私はムカッと来て店を出ていこうとした。 「待てよ。何処いくんだよ。」 「私がどれほど今日と言う日を待っていたか、祐輔はわかってないんだね。もういいよ。」 と言って店をでた。 「おい、待てよ。」 祐輔から電話がかかってきた。 「もう、何よ。」 と言って電話をきる。 「祐輔、本当に忘れちゃたの?」 祐輔に電話をかけた。 「なんででないのよ。」 心配して店に戻った。
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