冬の幻

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でも祐輔はいなかった。 「いない。」 といって店を出て祐輔を探しにいった。 「祐輔、何処にいるの?」「もう一度確かめたい。祐輔の気持ち。もう一度祐輔に、祐輔、何処に祐輔・・・ 「えっ」 祐輔が倒れていた。 私は駆け寄って 「祐輔。祐輔なんで、祐輔なんで、なんで」 私は泣きくずれた。 祐輔の手をみたらスケジュールの紙をもっていた。 それを見てみると、 3年前に私が書いた紙だった。 3年付き合えたらプロポーズしてね。と書いていた紙だった。 私はさらに泣きくずれた。私の携帯に留守電が入っていた。 「祐輔からかも。」 私はその留守電を聞いた。「祐輔だけど、さっきはごめんな。今日は二人が付き合って3年目なのに。そして、プロポーズの約束の日。」私は泣きまくった。 「忘れるふりしてごめんな。ちょっと驚かしたくて。お前にプロポーズした場所で、待ってるから。」祐輔がしゃべろうとした時に車にひかれる音がした。 私は今までに出した事ないくらい涙をだした。
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