キャシーちゃん

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その言葉に私は戸惑いをおぼえ 手から受話器を落としてしまいました そして もう一度受話器をとら 「あなた誰なのよ どうゆうつもり イタズラ ねぇ! こたえなさいよ」 『……すぐだよ』 「えっ 今なんて?」 『もうすぐだよ もうすぐだよ もうすぐ アナタのそばにいくよ』 私は受話器を置き電話をきり ベッドのうえで体育座りをし手で頭をおさえずっと震えていた しばらくするとまた電話がなった 『プルルルル プルルルル……………………』 「ひぃ」 私はパニックになりながらも 必死に電話のもとにいき電話線を引き抜いた しかしそれでも 電話がなりやむ事はなかった そして 着信音がなりおわり また あの声がきこえてきた 『ワタシ キャシー 今 アナタのイエのそばにいるの』 そのときカン カン カン カン と踏切の音がきこえてきた そしてそれは 受話器の向こうからもきこえてきたのだ 「うそでしょ」 私の体は震えることをやめただその場でじっと固まっているだけだった 『もうすぐだよ もうすぐだよ もうすぐアナタのそばにいくよ』 と、言うと電話は静かに切れた
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