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俺は郷田にこってりとしぼられた後、教室に戻った。
教室に入ると、内はすっかり夏休みモードに突入していて、遊ぶ計画を立てている者がほとんどである。
授業を真面目に聞いている奴はほとんどいない。
授業の内容も夏の課題を渡すだけなので、教師も少々のお喋りには目をつぶっているようだ。
「鮎川あんた、また郷田に説教くらったの?懲りないわね~」
席に座ると、後ろから黒森響歌(くろもりきょうか)が話しかけてきた。
「うっさい。コッチだって好きでやってるんじゃないやい」
上半身を後ろに向けて答える。
「5日も連続してるから、てっきり郷田のことが好きなのかと思ったわ」
「んなわけあるか!」
なに言ってんだこいつは。
「ったく。…ひでぇ言われようだな。こっちはしぼられてテンションがた落ちなのに。凹んでる人間をからかって楽しいかよ」
「えぇ、楽しいわよ。それに鮎川は私の玩具なんだから、からかって遊ばないと損でしょ?」
なんだって?玩具?初耳だぞ?
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