これは始まりという名の終わり

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   なんだよそれ。それより救急車を呼んで!!   「も~、ちゃんと聞いて下さい!」    …はい。    でもなんで怒られてるんだ?   「ちゃんと聞かないからじゃないですか!」    なるほど…、すみません。   「分かればいいです!」    って言うか声出してないのによく分かるな。   「神様だからそれくらいお茶の子さいさいです♪」    そうなの?   「はい♪」    でも神様って…。なんの神様?   「あの日、一心不乱に拝んだじゃないですか!『彼女が欲しい』って。私はあなたが参拝した白神神社に奉られている縁結びの神様です♪」    巫女少女は無い胸を突き出す。胸を張っているつもりなのか?   「失礼なこと考えてると助けてあげませんよ?」    …ごめんなさい。で、助けてくれるの?   「もちろんです♪…まぁ、私が赤い糸を結んだ相手が原因なんですから。…ごにょ…ごにょ」    原因はお前かっ!   「ちっ、違います!私だけじゃないんです!優人さんがあの時に余計なことをしなければ…」    意味深だな…おい。     「内容については規則なので、残念ながら詳しくは言えません…。では説明を続けます。これから優人さんは過去に戻って新しい彼女を作ってもらいます。」    なんでまた新しい彼女を?
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