これは始まりという名の終わり

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  「え~と、時間がないのであんまり話を長くすると痛い時間が長引きますよ?」    ぐはぁ、思い出したように痛みが戻ってきやがった。   「…失敗したら私の面子が丸つぶれなんです。…ごにょ…ごにょ」    おーい、ごにょごにょで大事な部分が隠れてないぞー。   「という訳で、今から夏休みの始めに戻って彼女を作って下さい♪」    どういう訳だよ!なんてツッコむ力もない。血を流しすぎた。    マジでヤバい…。   「あとあと、これまでの記憶はリセットされるので気をつけて下さいね♪」      目を開けてるのになにも見えない。           ――――この日、俺こと鮎川優人(あゆかわゆうと)は死んだ。
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