october fall-en leaves

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「こんにちは。宅急便です。」 「はいっ」 私は鏡で変なところがないか急いで確認する。 「お待たせしましたっ。」 私は笑顔でいう。 「今日もお届けものです。」 あいかわらずの笑顔だ。そっくりだけどやっぱり秋葉とは違う。優しさが溢れ出ている。でも秋葉そっくりだったので私はじぃっと見てしまう。 「なんかありました?」 私の視線を強く感じたのか宅急便やさんは聞いてきた。 「いっいえ……」 私はまた顔が熱くなるのを感じた。 そのときだった。 「あっそうそうこれっ。」 宅急便やさんが白い封筒を私に渡す。 「何ですか?」 「最近いろいろと、もらっちゃったりとかお世話になってますから。お礼っていったらへんなんですけど。会社でタダで配られたサッカーのチケットなんですけどね。。日本代表戦だし。楽しいと思って。」 「うわぁ~」 封筒を開けてみるとサッカーの試合のチケットが2枚入っていた。 「ありがとうございますっ!私サッカー好きなんです!」 「よかった。じゃあ。」 宅急便やさんがいこうとした。そして私は心の奥底にあった小さな勇気をふりしぼった。 「あのっいっ一緒に……」 「えっ?」 「これっ一緒に行きませんかっ!?」 私は目をつぶって答えを待った。いってしまったけどまだドキドキがおさまらない。足が震える。 少しの沈黙が流れる。
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