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「あっ風更!!こっち!早く来いよ!」
「も~なんでだまってたのよ!!」
私は秋葉をたたく。
「いて~なっ。なんだよ!!」
「なんだよじゃないわよ!!なんであのときいわなかったのよ!」
「何の話だよ」
「珞葉さん……双子だったんじゃない…」
「あぁ~そのこと?」
秋葉がしれっという。
「そのことじゃないわよ!この前合コンであんなにはぁ?とかいって何いっちゃってんの?みたいな顔してたくせに、双子だなんて!なんで教えてくれなかったのよ!」
「なんで教えなきゃなんね~んだよ」
「はぁっ?」
「なんで俺が風更が気になってる他の男のこと話さなきゃなんね~んだよ。」
「なんでって……てか身内じゃん!それって珞葉のことじゃない?とかってなるじゃん!」
「お前が宅急便やさんっていった瞬間わかってたよ。だけどなんで俺が珞葉のこといわなきゃなんね~んだよ。」
「意味わかんないわよ!」
合コンのときから思っていたけど、秋葉はホント意味がわかんない!と、私が怒っていると、
「あ~もうわかったよ。いいとこつれてってやるから、買い物いくよ?風更料理できる?作れよ。」
「ちょっとなんで私が作らないといけないのよ!もうやだ私帰る!」
「待てって……。いいとこ連れてってやるっていってんのに。」
「いいわよ~どうせろくでもないところでしょ?」
私は秋葉に背を向けて本当に帰ろうとした。するとガシッと秋葉は私の肩を掴んでいった。
「ホントにいいのかな? 俺ん家連れてってやるっていってんのに。」
「え?」
「いきたくないのかな~?珞葉が毎日過ごしてる部屋。見たくないのかな~?」
「…………。」
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