61人が本棚に入れています
本棚に追加
ガチャっ……
「お邪魔しま~す…」
「ど~ぞ。」
「……広いね……」
「俺と珞葉しかすんでないけどな。」
「そうなんだ~……。」
2人ですんでてこの広さ。お金もちなんだなぁと私は思った。
「珞葉さんの部屋はどこ?」
そう私がいうと秋葉はむっとしていった。
「おまえさ~珞葉なんかより今一緒にいる俺の部屋いきたいとかさ~家に2人きりでドキドキしちゃう!とかないの?」
「ない!それより珞葉さんの部屋は!?」
「てか~なんでお前俺のことは呼び捨てなのに、珞葉はさん付けなんだよ!」
「珞葉さんはいいの~。秋葉はさん付けするなんてもってのほかよ!」
「なんだと!?」
「いいじゃない!呼び捨ての方が親近感あるでしょ!?」
「…………そっか。」
なんか納得したのか秋葉の機嫌は戻った。
「それよりメシ!作れよ。」
「珞葉さんの部屋!」
「わかったって。後でいかしてやるから!」
「も~わかったよ~」
そうして私はぶつくさいいながら料理をし始めた。料理はお母さんが仕事のこともあってあんまりしてくれなかったからか、家事全般だいたいのことはできる。
「何意外に手際いいじゃん!?」
「……熱湯かけるよ?」
私は秋葉に目を細めていう。
「へ~いいな。」
「何が?」
私は料理をしながら秋葉と話す。
「料理ができる女って。」
「あっねぇ塩なくなったよ?」
「人の話は聞けよな~。たしかうえに買い置きが…。」
そういうと秋葉はキッチンの上から塩をとりだした。
「はい。」
「ありが……」
秋葉と顔が近づく。何故か二人で見つめ合ってしまった。秋葉なのにドキドキしてしまう。
「ねぇ……。やっぱ俺にしない?」
「え?……」
沈黙が流れる。
「珞葉じゃなくてさ…」
そのときだった。
最初のコメントを投稿しよう!